若林健太

若林健太

若林健太

2017年も残すところ1月となりました

2017.12.04

今年も残すところ1カ月。毎朝の街頭演説も寒さが増してきて、一時間立っていると足先が霜焼になったように痒くなります。いよいよ師走を迎え、何かと慌ただしく過ごされている方も多いのではないでしょうか。今年も一年間、いろいろな事がありましたが、締め括りをしっかりとして、心新たに新年を迎えられるようにしていきたいものです。

 

会期が39日と伸びた特別国会では、予算委員会などで与野党の質疑が展開されテレビや新聞を賑わしています。立憲民主党、希望、民進党と分裂した野党も、それぞれの独自色を出そうと与党との間合いを違えて来る等、見ていると面白く感じます。相変わらずモリかけ問題に集中して質疑している党もあれば、幅広く外交防衛から経済運営まで議論している党もあり、有権者が野党の在り方を考えるには良い機会を与えられているのかもしれません。

 

国会質疑も大切ですが、政府与党とすると12月は予算編成や税制改正も議論が山場を迎え、関係する省庁や業界を挙げて政策の季節を迎えます。昨年の参議院選挙以来、2度目の冬を迎え、この大切な政策の季節に永田町で仕事が出来ない事の悔しさを感じております。それでも、各役所から重要資料などを送って頂くので、目を通したり、東京事務所を通して、陳情事を繋いだりさせて頂いています。

 

来年度税制改正は、昨年に引き続いて取り組まれる所得税改革や、森林環境税、旅行促進税といった新税の創設など話題が豊富です。

 

昨年の所得税改革は配偶者控除を見直すにあたり、女性の社会進出や家庭の在り方などが大きな議論となりました。所得税改革を行うとき、影響する範囲も大きいので、新聞などメディアでは、直ぐに、高額給与所得者は増税になるというように、損得に根差した記事が多く見受けられます。勿論、多くの皆さんの最大関心事は、自分や関係する人が増税になるのか減税になるのかである事は否定できません。しかし、増減税の話は所得税改革を行った時の結果であり、大切なのは、改革をしていく必要性、背景となる社会の在り方をどう捉えるかにあると思います。

 

終身雇用が当たり前だった時代から多様な働き方がある現在。非正規雇用も4割近くなり、定年後も技術と経験を頼られ働く人、フリーランスといった自由度の高い形態で働く人、請負のような形で契約して働く人など様々な働き方があるようになってきました。必ずしも給与所得で報酬を貰わない人が多くなってくる中で、給与所得控除の恩恵が給与として貰っている人にのみ適用される事に不公平感が指摘されるようになります。受け取る所得に応じて区分計算する方法でなく、基礎控除を引き上げて欧米各国制度に近づける必要がある。こうした社会背景に基づいた所得税改革の議論が進められています。今回の税制改正では、基礎控除を引き上げて、給与所得控除を縮小しつつ、所得再分配機能を強化するため、高額給与所得者の所得控除を縮小するようです。議論の推移を見守りたいです。

 

ついに、森林環境税が導入されます。農林関係議員として、森林整備に関わる財源を安定的に確保するため、新たな税制度を導入するように要望活動を始めたのは5年も前。紆余曲折ありましたが、漸く成立する事となり感慨深く思います。森林環境税創設を巡る運動通して、一つの税制度を創設する難しさを知りました。当初、地球温暖化防止を目的に森林整備を行う予算を安定的に維持するために税制度の導入を目標としたので、石油石炭税の上乗せで提案をしました。しかし、この石油石炭税は経済産業省が所管するエネルギー特別会計を支える大切な財源のため経産省が挙げて反対しました。激しいせめぎあいを経て、当初の構想を諦め、当時、長野県のような森林県で先行して実施していた森林税にヒントを得て、今回の森林環境税構想を提案したのでした。

 

既に長野県のような森林県で導入している森林税の屋上屋を重ねるような税制として批判をする意見があるようですが、国税として取り組むには、それなりの理屈あって行うことを理解して欲しいと思います。森林整備を進めることによって、おいしい空気や水が保証され、地球温暖化が防止される。その恩恵を被るのは等しく日本国民全員であり、森林県ばかりに負担を求めるのではなく、広く国民全体に求めることに意義があります。

 

長野県議会では、大北森林組合の補助金不正受給について議論が行われていました。不幸にして、こうした事件が起こり、多くの皆さんが影響を受けていると思います。補助金の不正受給など決して許してはならない事と思います。しかし、一方で、それによって、森林整備の重要性が失われるものではありません。国の森林環境税も導入される事ですし、森林県長野県が全国の先頭に立って森林整備に取り組んでいってほしいものです。

 

今回は来年度税制改正の一部について書かせて頂きました。これから税制改正の議論はヤマ場を迎えるようになります。新聞紙上でも取り上げられる事が多くなるでしょう。予算編成を含め、来年度の政策について方向性、将来の日本の在り方が、メッセージとして込められています。是非、皆さんに注目を頂きたいと思います。

 

師走となり忙しい毎日が続きます。お体にご留意頂きご活躍を祈念して、12月の挨拶させて頂きます。

最後まで、お読みいただき有難うございます。


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