若林健太

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若林健太

ゴールデンウィークが終わりました

2017.05.08

今年は桜が咲き始めてから寒い日が続き、散るまでの期間が延びて楽しめたという声も聞きますが、城山公園も散り、山手の方の桜に主役は移ってきました。菜の花が咲き、畑の桃やリンゴの花が咲き乱れ、春爛漫。信州の春は、長い冬を越して、待ちわびたかのように一気に咲き誇り春を楽しませてくれます。

 

今村復興大臣が辞任をしました。前後の脈絡もあるとは言うものの「東北地方でよかった」との発言は、首都圏からの上から目線も感じ、被災地の皆さんの心を踏み躙る言葉で不適切だと思います。度重なる失言に総理官邸の堪忍袋の緒が切れて更迭となりました。当然です。

 

後任は吉野代議士。被災地福島県出身で、自らも被災された人。派閥の先輩でもあり、公認会計士制度推進議員連盟では、吉野先生が幹事長、私が事務局長として、ご一緒していました。地味かもしれないけど誠実な人柄で、きっと、失った被災地からの信頼を回復してくれると信じています。不祥事による辞任が続いた内閣には、この際、ふんどしを締め直して体制を立て直して欲しいものです。

 

度重なる国際社会の制止を振り切り、ミサイル発射を繰り返す独裁国家北朝鮮。核開発を巡り、米国が差し迫った安全保障上の課題として取り上げ、緊迫の度を増しています。425日人民解放軍創立85周年に際して核実験など行えば、米軍による爆撃等が行われ有事となるかもしれない。Xデーとして騒がれました。幸い、中国からの圧力も功を奏したのか北朝鮮が暴挙に出ることなく過ぎる事が出来ましたが、連休初日の28日にはミサイル発射を行いました。緊張状態は引き続き継続しています。首都圏では、地下鉄駅や地下街を非難施設とする等話題が出ていますが、核シェルターとして機能するには、相当の整備が必要であり、具体的な検討はこれからとなります。

 

敵基地攻撃に関しても自民党国防部会から政府に対して検討するべきとの意見が示されました。今までは、平和憲法の下、専守防衛に徹する我が国では、ミサイルが飛んで来た時に迎え撃つ、迎撃システムを配備していれば良いとして、後の足らざる部分は日米同盟によって米軍が補ってくれると信じていました。しかし、北朝鮮のミサイル開発が進み、緊迫の度が増す中で、より具体的に実効性ある対応を検討する必要に迫られています。何発ものミサイルが同時に繰り返し発射された時、ミサイル迎撃システムで、本当に、漏らす事無く撃ち落とし、国民の生命と財産を守ることが出来るのか。勿論、平和憲法の下、専守防衛の枠組みとの整合性を議論する事が前提ですが、現実に向き合い、具体的な対応について、先送りする事無く、政治が決断しなくてはなりません。そうした段階に入っていると感じます。

 

石破茂代議士が書いた「日本列島創生論」を、もうご覧になられたでしょうか。「これで日本は甦る~アベノミクスの先の処方箋」帯タイトルが仰々しく感じましたが、平素、自分が持っていた問題意識を共有する内容が書いてあり、共感しながら、楽しく一気に読んでしまいました。是非、一度、ご覧になって頂ける事お勧めします。藻谷さんの里山資本主義も面白い本ですが、両者に共通するのは、地方に実際ある事例を多く紹介しながら、求められる政策の在り方を説明しているところでしょうか。

 

少子高齢化が進む中、膨らむ社会保障費を賄う財政負担に対して、巨額の公的債務を抱える現状に加え、負担しなくてはならない将来世代が人口減少によって、益々、大変な状況になっていきます。アベノミクス三本の矢、大胆な金融政策と積極的な財政政策、そこに規制緩和等による成長戦略によって、株価も上がり、マクロ経済全体も活力を取り戻し、デフレ脱却の入口にまで来るようになりました。しかし、首都圏での勢い、輸出関連や大企業が感じている景気回復への実感を、地方に住む我々や中小企業では感じられていません。もう少ししたら、伝わってくるのでしょうか。いや、産業の空洞化が進んだ地方経済の現状では、伝わってきません。地方創生への取り組みを本格化させ、自立した活力ある地方によって全国が支えられる構造変化を起こして行かなくてはなりません。人口減少社会の抱える構造問題に対応して、将来に向けて、継続して成長発展する道筋を付けていくには、地方創生の取組を真剣になって行っていく事が大切なのです。

 

最近、ある組長さんが「ふるさと納税は悪しき制度だ。わが市は税収が持ち出しになっている」という話をしているのを聞いて耳を疑いました。これからは各自治体がアイディアを絞り出し、地元の産業発展や情報発信と共に、こうした制度を利用して行く積極的な取組が大切だと思うからです。右肩上がりの時代が過ぎ、国が一律に地方自治体を応援して行くのではなく、それぞれの地域の伝統文化を生かした創意工夫が求められていきます。意欲的な市町村では、幻の米を返礼品で提供して、大きな出荷に結び、生産者にも大いに喜ばれ、税収が挙がっているような事例も多くあります。地方自治体の取組によって差が生じてくるのは致し方ない事。地方の創意工夫。自立した取り組みが求められています。

 

昨年の今頃は、国会日程をこなしながら参議院議員選挙にむけて長野県内を駆け回っていました。あれから10ヶ月近くが経過しました。議席を失った厳しさを日々肌で感じています。一方で、世界が大きく変わり、産業革命が進み、課題解決へ政治の決断が求められ、具体的な政策を進めて行かなくてはならない時。政策決定の場に居れない悔しさを感じますが、こうした時にどう過ごすかが大事。大きな変革期に、地域の皆さんが何を考え、どういった政策を求めているのかをじっくりと伺い、自らを鍛え直し、今度、その立場に戻った時は、早速に、形にして政策実行して行けるようにして参りたいと思っています。引き続き、努力精進していきます事を申し上げます。


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